予防治療

予防治療

予防治療

「痛くなってから行く」から「痛くなる前に行く」へ。むし歯のリスクだけでなく歯周病のリスクを減らすことが予防治療の目的です。
予防治療で大切なことは毎日のブラッシングです。しかし、歯と歯の間や、歯と歯肉などのすき間の汚れは日頃のブラッシングでは落とし切ることができません。
これは、歯の表面にあるバイオフィルムと呼ばれる強固な細菌の膜が原因です。バイオフィルムは通常のブラッシングでは50%程度しか落とすことができないと言われています。そのため、歯科医院での定期的なクリーニングが不可欠なのです。なお、定期健診は3~6ヶ月が一つの目安です。
また、口腔内をチェックすることはさまざまな病気を事前に発見することにもつながります。「歯医者さんへ行く」ということを習慣化していただき、より健康増進につなげていただければ幸いです。

予防治療の流れ

予防治療の流れ

1スケーリング

ハンドスケーラー(手用器具)や超音波スケーラー(器械洗浄)を使用し、歯と歯の間や、歯と歯肉のすき間の歯石を除去します。保険適用です。

2PMTC

プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、特殊なラバーカップやブラシを使用し、歯の表面を覆うバイオフィルムを除去します。

3フッ素塗布

フッ化物を塗布することで、強い歯質を作り、むし歯を予防します。また、ごく初期のむし歯なら治すことも可能です。歯質の弱い乳歯には特に効果が高いと言われています。

4シーラント塗布

奥歯の溝はブラシが届かないほど、深く複雑な形をしています。シーラントとは、この溝を埋める薬のことです。特に生えたばかりの6歳臼歯は歯質も弱く、むし歯のリスクが高いため、シーラント塗布がおすすめです。

5唾液検査

唾液の量と質を検査します。むし歯や歯周病になるリスクを調べることができます。治療ではありませんが、ご自身の歯に対する予防意識が高まります。

6ブラッシング指導

ブラッシングは毎日の習慣です。間違った磨き方を無意識に続けてもプラークコントロールは難しいものです。正しいブラッシングを習得していただくことは、より完璧な病気予防になります。染め出し液を使用しながら、どこに磨き残しがあるかを患者さんに見ていただき、磨き方の癖などもご説明いたします。

歯の定期健診のススメ

歯の定期健診のススメ

歯は治療のためとは言え、一度削るとむし歯などのリスクが極端に高くなり、削れば削るほどそのリスクは増します。
一本の歯を処置できる回数は4回ほどと言われていますので、完治したからといって、定期的な健診を怠ると、繰り返し治療の悪循環に陥り、結果的には大切な自分の歯を失うことにもつながります。
個人差にもよりますが3~6ヶ月間隔に一度、歯科医院でのプロケアがおすすめです。
※当院では、治療完治6ヶ月後に定期健診のご案内をハガキにてお知らせいたしております。

予防治療と医療費の関連性

予防治療は、歯科だけでの問題に留まりません。以下のグラフは、杉並区内の一部の小学校に専用の洗面台を設置して、地域の学校歯科医と連携しながら歯磨き励行を行ったところ、インフルエンザの罹患率を大幅に減少したというものです。

予防治療と医療費の関連性

デンソー健康保険組合のデータですが、歯科健診をしっかり実施すると医療費の合計が下がるということが明らかに示されております。

口腔がん検診の重要性

口腔がん検診の重要性

現代の死亡原因の1位でもある、「がん」。その中でも口腔がんは、死亡率46.1%(第10位)の病気です。口腔がんは、口の中に発生するがんで、歯以外のどこにでも発生する可能性があります。舌、歯肉(歯茎)、口腔底(舌の下)、頬粘膜、口蓋、口唇にできますが、その中でも日本人は「舌がん」になる割合が高いとされています。 しかし、口腔がんの5年生存率は60~80%と高く、初期の段階で発見・治療をすれば、十分に元の生活を取り戻すことが可能です。しかし、かなりステージが進行してしまうと、舌や顎の骨を切除しなければならなくなり、食事や会話に不自由をきたしてしまいます。 これに対して、アメリカをはじめとした先進諸国では、口腔がんの早期発見・早期治療が積極的に行われているため、がんになる確率は高くても、死亡率は減少傾向にあります。しかし、日本はどちらも増加の一途をたどっています。
これは、日本において口腔がんの認知度が他のがんに比べて低いことが最大の原因と言われています。歯科医院に通うことで口腔がんがどういうものなのかを認識し、早期発見につなげることがとても重要です。

口腔がんの主なリスク

口腔がんの主なリスク

口腔がんにならないためには

口腔がんにならないために、最も気を付けてほしいのが喫煙です。喫煙者の口腔がんの発生率は、タバコを吸わない人に比べ約7倍も高いと言われています。さらに、飲酒時の喫煙は要注意です。飲酒時の喫煙は、タバコに含まれている発がん性物質がアルコールによって溶け出し、お口の粘膜に働きかけてしまうため口腔がんのリスクがさらに高くなると言われています。

日頃からバランスの良い食事を摂ることはもちろん、むし歯の処置をすることや、定期的なクリーニングを行い、口腔環境を良好に保っておくことも重要です。歯医者へしばらく通っていない方や、口腔内に違和感がある方、歯が痛い、歯がしみるといった症状がある方はまず一度受診していただければと思います。

タバコと歯の本数との関連性

タバコと歯の本数との関連性

タバコを吸わない人は、喫煙者に比べて多くの歯が残っている傾向が見られます。また、喫煙者であっても喫煙の頻度が少ない方がより多くの歯が残る傾向にあります。

かかりつけの歯科医をもつ重要性

定期歯科健診の頻度と判定区分

歯科健診をまったく受けていない人は、「要精密検査」の割合が高いという結果が出ました。

かかりつけの歯科医の有無と判定

すぐに相談できる「かかりつけ歯科医」を持ち、定期的に健診を受けている人は歯と口の健康状態が良好であることが、今回の調査でも明らかになりました。
悪くなってからではなく、「悪くなる前」に受診することが大切です。

20代の方へ

高校生までは、毎年学校できちんと受けていた歯科健診も、最近は受けていない……そんな方も多いのではないでしょうか。特に実家を出て独立されている方は、生活習慣が乱れやすいこともあって、歯周病のリスクが、かなり高くなっていると考えられています。
20~30代で歯周病を起こし、歯を失うことはあまりにも残念なことです。ご自身の歯を守るためにも、痛くなる前に、歯茎から血が出る前に、一度受診してみませんか? 平日は20時まで診療、駅からもすぐです。診療を希望される場合には、事前にお電話をいただければ幸いです。

予防治療の種類

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

歯科医師や歯科衛生士が専用の器具とフッ素を含むペーストを使用し、歯の表面の歯垢(プラーク)を除去し、研磨を行う歯のクリーニングのことです。

PMTCのメリット

  • セルフケアでは取り除けない汚れも落とせるため、むし歯や歯周病の予防に効果がある
  • ステインも同時に取り除けるため、歯が持つ本来の白さを取り戻せる

PMTCのデメリット

  • PMTC後は食事に注意が必要
  • 汚れが多いと施術時間が長くなる場合がある

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